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2005年08月09日

ソニー・ミュージックエンタテインメントの癌

2ちゃんねるのビジネスニュース+板「【iTMS】日本版iTunes Music Store、サービス開始から4日で100万曲販売 [08/08]」スレにて本日の日本経済新聞の記事が転載されていました。長いので追記部分に載せますが・・・今回は本気で呆れました。まず呆れる前にすばらしい方のコメントをご紹介しましょう。

「iTMSのビジネス規模を考えると価格にこだわる必要は無い」(コロムビアミュージックエンタテインメントの広瀬禎彦社長)

この方は以前も日本経済新聞のインタビュー記事にて色々と良い事をおっしゃってます。・・・で、一方呆れた方というのは

「価格決定権は譲れない」。SMEJでデジタル関連事業を統括する秦幸雄コーポレート・エグゼクティブの決意は固そうだ。

この秦ってのがどうもSMEJの癌の模様。というのもコイツはかつてiTMSが米国でスタートした直後にこのような語録を残してくれています。

秦「スタート時に好調だったと伝えられているのは、もともとアップル社に対するロイヤリティが高かったユーザーが、開始と同時に飛びついたという感じですよね。インターネットで音楽を手に入れるという形は、今までファイル交換などでほとんどが無料で行われていましたが、お金を払ってくれるようになったという点では注目しています。ただ、数字的には最初をピークにどんどん落ちてきていますし、アルバムのダウンロードで考えるとそれほど多い人数ではないんですよ。レーベルゲートと同じくらいじゃないでしょうか。
 iTunesが日本の音楽配信と違うのは、ダウンロードした音源をCDにコピーできることです。ダウンロードが比較的簡単で、パソコンの外に楽曲を持ち出せるという点が、日本では不足している部分なんですね。ですから、ああいうやり方をすれば、初動とはいえあれだけ売れるんだな、というのが率直な感想です」

秦「もともとはタダで手に入れていたものですからね。ユーザーにとっては、音楽を楽しむ対価として、それほど安いという感覚はないと思います」

よーするに「ユーザーはタダで曲を手に入れている泥棒」という認識なわけですよ。おまけにiTMSは単にアップル信者が飛びついただけで今後は売上も落ちていくという見解だったわけです。

ところが結果はどうかと言うと、アップル信者どころかアップルへの忠誠度など無いWindowsユーザーですら音楽を楽しみたいというiPodユーザーが多数利用し、いまや全世界規模では1日に150万曲の売上を記録し、トータルで5億曲を超える売上です。そして市場が違う日本でも同様に素晴らしいスタートダッシュをしました。既にアップル信者だけのものでは無い状態ではどんな言い訳をしてくれるんでしょうね秦サン(笑)

もっとシンプルに言うとですね・・・「売れる店に商品並べない経営者は能無し」ですよ。iTMSは売れる店です。そこに楽曲並べないなんて何考えてるんですかね。この一点だけを見ても秦は能無しと言い切っても過言じゃないでしょう。

SMEJはさっさとこの癌を切除しないと、本気で手遅れになりますよ(笑)

参考資料:
日本経済新聞 2005年8月9日 企業2面13版より

音楽配信元年 アップル上陸 −上−

◆巨大市場揺り起こす  〜価格決定権巡り攻防〜

 米アップルコンピュータによる世界最大の音楽配信サービス「iチューンズ・ミュージックストア(iTMS)」が日本で始まった。米国に比べ出遅れていた国内の音楽配信を一気に後押しし、音楽を楽しむ手段が多様化する。レコード会社や音楽事務所、ミュージシャンなどの力関係を変え、音楽産業の構造を一変させる威力も秘める。
 「購入に必要なのは数回のクリックのみ」。アップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)は4日、iTMS開始の発表で最大の利点を何度も強調した。自宅のパソコンで新譜や旧譜をダウンロードし、携帯音楽プレーヤーなどで楽しめる。

−100万曲を突破−

 4日のサービス開始からの4日間で販売曲数は百万曲を突破した。アップルの強みはプレーヤーがすでに普及していることだ。同社の「iPod(アイポッド)」シリーズは国内の累計販売が百万台を突破している。
 iPodの持ち主はこれまで事実上、音楽配信を利用できないため、パソコン経由でCDなどから音楽を取り込んで聴いていた。半ば死蔵されていた機器がiTMSの開始で一気に本来の機能を発揮することになった。
 一台当り百曲を購入した場合、単純計算で百五十億〜二百億円の売上げになる。野村総合研究所は2004年度に八十億円だった国内市場は05年度に2.3倍の百九十億円に伸びると予測する。「知名度の高いアップル参入で音楽配信が特別なものではなくなる」(オリコンの小池恒社長)。既存配信会社も市場拡大に期待する。

 アップル効果は価格にも波及した。iTMSに楽曲を提供する東芝EMI、エイベックス・グループ・ホールディングスなどは一曲当り200円以上だった価格を150円〜200円に設定することで合意。他の配信サービス向けの価格もiTMSと同じ価格帯に下げた。
 昨秋から各社別に具体化したアップルとレコード会社の交渉は決してスムーズに進んだわけではない。「当初は春にiTMSサービス開始を予定していたが、価格の詰めで難航した」(大手レコード会社役員)
 音楽配信の価格はレコード会社など楽曲の権利を保有する側が決めるのが国内の慣例。従来の価格水準に固執したと見られ、米で99セント(約100円)で配信するアップルとの主張の隔たりは大きかった。

−リスク少なく−

 最後はiTMSの「規模」が多くのレコード会社を説得した。在庫などのリスクが少ないことが音楽配信の特徴で、減少を続けるCD販売の収益を補うにはいずれは本格的に始めざるを得ない。「iTMSのビジネス規模を考えると価格にこだわる必要は無い」(コロムビアミュージックエンタテインメントの広瀬禎彦社長)
 とはいえ国内最大手のソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)は今回、楽曲の提供を見送った。
「価格決定権は譲れない」。SMEJでデジタル関連事業を統括する秦幸雄コーポレート・エグゼクティブの決意は固そうだ。
 約四ヶ月遅れのうえ、SMEJ抜きでの見切り発車を余儀なくされたiTMS。価格は150円と200円という複数価格制を世界で初めて採用せざるを得なかった。アップルは今後もSMEJなどとの交渉を粘り強く続けることになる。

日本経済新聞 2005年8月10日 企業2面13版

音楽配信元年 アップル上陸 −下−

◆邦楽 出遅れ懸念  〜権利複雑、調整難しく〜

 4日、東京都内で開いた米アップルコンピュータの音楽配信サービス「iチューンズ・ミュージックストア(iTMS)」発表会。客席でアップルのスティーブ・ジョブズ最高経営責任者の講演に聴き入る著名なロックミュージシャンがいた。
 佐野元春氏。既にソニー・ミュージックエンタテインメントとの専属契約を打ち切った同士はiTMSで今後楽曲を配信することを決めたのだという。「何を使って聴くかは個人の自由。聞く人がいるところには僕の音楽を届けたい」と明快だ。
 iTMSにはこのほか、B’zやCHAGE&ASKAらがアーティスト主導で大量の楽曲供給を決めた。大物アーティストが直接iTMSなどと配信契約を結ぶ事態は十分考えられる。
 iTMSへの楽曲供給を当初は見送ったビクターエンタテインメントはサザンオールスターズという大物アーティストのCD販売元だ。だがサザンの所属事務所であるアミューズは「近いうちにiTMSを含む各種配信サービスでサザンなどの所属アーティストの曲を買えるようにする」と話す。その際「レコード会社の決定に自動的に従うということではない。事務所とレコード会社、配信業者の間で新しい権利関係を作りたい」という。
 サザンのような大物の場合、マスターテープを使ってビジネスを展開する権利である「原盤権」を事務所・アーティスト側が握っていることが多い。その気になればレコード会社を飛ばして直接配信サービス業者とインターネット配信契約を結ぶことも可能なのだ。アミューズはそうした立場を最大限活用しつつ、レコード会社との連携も維持する「第三の道」を模索する。
 ネット配信という新しい流通手段の広がりとともに、レコード会社、アーティスト、その所属事務所など業界関係者の力関係は大きく揺れ動き始めた。
 米国では通常、原盤権をレコード会社がすべて握っている。日本の場合はレコード会社、アーティスト、その所属事務所などが楽曲によって色々な比率で原盤権を保有している。
 アーティストもレコード会社も、過去の契約ではネット配信の存在を前提としていなかった。このため、配信を許諾する権利がどちらにあるのか、また配信した場合の権利者間の利益配分率をどうするか、などを巡ってもめるケースが増えている。ネットはCDよりも生産・流通コストが安いことからアーティスト側はCDより大きい利益配分を求めているのだ。
 iTMSでの音楽配信に乗り出したレコード会社も解決策を探る。コロムビアミュージックエンタテインメントは7月、自ら芸能プロダクションを設立した。広瀬禎彦社長は「歌手や作詞・作曲家など音楽関連のタレントを育成する。楽曲だけでなく肖像権などを統合的に管理、ネットを使った音楽サービスを優位に進める」と狙いを説明する。
 利益分配を巡る一定のルールが定着しなければ、人気があるのに配信では買えない国内アーティストが残る可能性がある。「邦楽がバスに乗り遅れる形になり、洋楽の国内音楽市場でのシェアが再び高まる事態もあり得る」(広瀬社長)との懸念も出ている。

投稿者 akindoh : 2005年08月09日 11:11


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トラックバック時刻: 2005年12月21日 08:07

コメント

俺、明日にでも買いに走るかも知れない(笑)>iPod
でも、何をチョイスして良いのか迷っている。
多分20GBのやつかな…

古くはDOSユーザであり、長年Windowsユーザでも会った俺ですら、
今回の件で、購入意欲が一気に高まったのに…

どうも、ソニーには頭の固い人が多いようですなぁ。
佐野元春は、CCCD反対アーティストでレコード会社との契約を打ち切って自費アルバムを出したような出さなかったような…
早く他のアーティストもSMEJと契約打ち切って、ITMSへ流れを作って欲しいなぁ。
SMEJに好きなアーティスト多いからなぁ。

投稿者 いぐぅ : 2005年08月10日 22:38

なんかここ10年のソニーを見ていると、ユーザから乖離している様に感じます。
前はもっとユーザが「あっ」と驚く“モノ”を創って受け入れられて来ました。(色々買ってきたものなぁ..)
今はユーザが「あっ」と驚く“コト”をやって呆れさせてくれる事ばかり..昔からのファンは悲しい。

私はソニー傘下のアーティストにあまりお気に入りはいませんが、ヤマハには多いので
参入を希望したいです..iPodは動画対応出たらカナ。(^^)

投稿者 ちゅう : 2005年08月10日 23:39

>いぐぅ
個人的にベストチョイスは20GBカラーかな。
miniとshuffleは9月にマイナーチェンジがあるという噂もあるが
ノーマルは年内はまだという噂だしね(その代わり次は動画対応という可能性も)
使い出すと色々オプション買いたくなるしね(笑)FMトランスミッターとか。
あと俺もソニー系で好きなアーティスト多い、気持ちは同じだ。

>ちゅう
確かに今のソニーはかつて「技術のソニー」と言われた会社とは別物でしょうね。
個人的には「(失敗しまくりだけど)マーケティングと広告のソニー」でしょう。

投稿者 akindoh : 2005年08月11日 10:24

>米国では通常、原盤権をレコード会社がすべて握っている。

これは大嘘ですね。さすが日経クオリティ(笑)

投稿者 通りすがり : 2005年08月11日 21:00

あまりあちらの事情は知らないんですが、そうなんですか?

投稿者 akindoh : 2005年08月12日 14:42

SONY ネットワークウォークマン + MORA 愛用者のずんぎょです(笑)

音楽をタダで手に入れられることは知ってるけれど、
ちゃんと私はお金払ってるもん!

私は●●信者とは無縁のまったくのノンポリです。
別にSONYが好きなわけぢゃない。
SONYだろうが、Appleだろうが、どっちでもいいのよ。
聞きたい音楽を簡単に低価格で手に入れられて、
気軽に持ち出して聞ければそれで文句はない。

ということで、興味ありありなんですが>iTUNE
実は去年の冬に壊してしまって、買い換えたばかりの
SONY君が当分壊れそうもないので、
当分は今のままかなぁ? 

でもね、選挙でいうと浮遊票である私みたいなユーザーは、
無視できないくらいずっと多いんですぜ>SONYのエライ人
モノがよければ簡単にiPODに移行したりもする。
信者だからとか、そんなアホーな狭い理屈は通用しない。
一番いいのは、レーベルやデータ方式の垣根を取っ払って
いろんな場所からの入手手段が増えて、
ハードの選択の幅も広がること・・・なんですけどね(^^;

MP3って何? ACCって何? ってな程度の私ですから、
+だの−だので訳わからなくなってるDVD業界みたいなのは辞めて欲しいなぁ〜〜。

投稿者 ずんぎょ : 2005年08月13日 13:54

いや、だから"iTunes"で、最後にSが付くってば(笑)

投稿者 akindoh : 2005年08月13日 17:51

>秦さん
管理職に上り詰める人にはこの手の意固地って多いからね.そういう人に限って反対論者の首を切ることには熱中する.
CDという物体自体が荷物になるので,どうしてもデータだけをオンラインで買いたい者だっている.何百,何千枚ものCDに相当するスペースさえ,20立方センチメートルのHDD一個のスペースに節約される.

親会社は親で,せっかくvaioで得た収入を,あの踊るスピーカなんて馬鹿なもんに浪費する会社ですから.
ソニーは好きなブランドだったけれど,もうだめかも分からんね.
#もし僕がSMEJの社員だったら,上記のことをいえば,真っ先に見せしめに頸斬られるんだろうな.

投稿者 めかずきん : 2007年10月20日 17:21

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投稿者 situs sbobet : 2014年09月24日 17:09

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